慢性前立腺炎の検査
慢性前立腺炎の検査は、肛門から指を入れる触診によって、前立腺の痛みの有無、硬さや弾力性、大きさなどが検査されます。
前立腺に異常が無く正常な場合には、触診によって痛みが生じる事はありませんので、もし痛みが生じた場合には、前立腺に何らかの異常が生じていると判断する事ができます。
超音波検査によって前立腺、膀胱、腎臓などの周辺組織の異常の有無を確認したり、排尿の勢いを測定する尿流量測定検査が行われる事もあります。
細菌感染が生じている場合には、前立腺液や尿に含まれる白血球が基準値よりも高くなるため、前立腺液や尿に含まれる白血球の数を検査して、細菌感染の有無も調べられます。
細菌が確認できた場合には、細菌培養検査によって細菌の種類も細かく調べられ、どの薬剤が効果的かを調べる薬剤感受性検査が行われます。
細菌や白血球などの異常が確認できなかった場合には、前立腺痛や慢性骨盤痛と診断されたり、疲れやストレスによる不定愁訴と診断される事があります。